ストーリー
甘崎 優は『英雄』に人一倍 『英雄』に憧れている少年だった。
高校に入り、演劇部の黛と出会ってその想いは再び蘇る。
「いつかオレも英雄のように･･･！」
全5話のFLASHです。
（制作者サイトより抜粋）

日常と非日常を交錯させながらも、現実は日常に飲み込まれる

ネタバレあり。

今日はタイキさんの落とし方の話。

このストーリーに関して書きますが、

タイキさんのFlashは、全部に共通していることだと思います。

日常というのは、クソがつくほどつまらず、何の変哲もなく過ぎている。

しかし、甘崎優はそこから英雄になることで抜け出そうとしていた。

この優の幻想世界を最大限に引き出してから、

実はその幻想世界も日常の1つであり、

想いだけのものであることを思い起こさせる。

全体を振り返るとこんな感じだったと思います。

日常と非日常を交互に表現する、タイキさん独特の世界観ですね。

ここからいつも日常の部分で落とすのがタイキ流なんです。

優も含め、観客はこの世界は非日常的なものだと思い込みます。

しかし、この世界はやっぱり日常なんだというオチにすることで、

印象がガラリと変わり、意外なオチで観客を魅了します。

しかも、このオチの裏側には上手くストーリーの趣旨を混ぜ込んでいる。

やっぱりこのFlash職人さんだから成せる技ですね。

リンク
偽与野区役所 　　Flash―英雄にはなれない僕らだから